越後平野の中央に聳えたつ弥彦山の麓。新潟でも屈指の神社は万葉集にも歌が詠まれるほど歴史があり、境内の鬱蒼とした緑の中に佇む老杉や古欅が崇高な佇まいを見せています。古代より朝廷・将軍家・武将などにより、たびたび造営・修造されてきましたが、明治の大火以後、大正5年に再建されました。
高さ30mの大鳥居はエリア一帯のシンボル。境内には宝物殿があり、新潟出身の作家による作品や重要文化財の宝物などが展示されています。また、願い事をしながら石を持ち上げると、重さの感じ方によって成就するかどうかがわかるという「火の玉石」はパワースポットとして有名。湯かけまつりや大々神楽、灯籠まつり、菊まつりといったまつりのシーズンに訪れるのもお勧めです。
神社の拝殿脇からロープウェイ山麓駅までの道は「万葉の道」といわれ、万葉集に歌われている植物のうち弥彦山に自生する60種が集められています。彌彦神社の参拝の後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。