父母ヶ浜は、夕日の絶景で知られる香川県三豊市の海水浴場です。約1kmのロングビーチを誇る穏やかな海で、干潮時には約500mも潮が引くほどの遠浅海岸。砂浜も海もきれいなことから、家族連れを中心に幅広い世代に人気があり、毎年夏には多くの海水浴客が訪れます。地元の方に愛されていた海水浴場は、1枚の写真をきっかけに注目を浴びるようになりました。干潮時、砂浜にできた潮だまりに周りの景色が映り込み、南米ボリビアの有名観光スポット「ウユニ塩湖」のようだとSNSで話題に。「天空の鏡」とも呼ばれるフォトジェニックな絶景を求めて、全国から多くの人が訪れる人気スポットです。
「天空の鏡」のベストショットを撮影するためには、大事なポイントがいくつかあります。まずは、干潮時刻。潮が引いた後の砂浜に現れる潮だまりで撮影するため、干潮時刻の事前チェックは必須です。そして、風のない時間帯を狙うこと。鏡のように反射するきれいな写真を撮影するためには、水面に波が立っていないことが条件。「瀬戸の夕凪」と呼ばれる夕暮れ時は、比較的風がやむ時間帯と言われているため、干潮と日の入り時刻が重なるタイミングがおすすめです。昼間の青い空や日没直前の夕焼け、日没後のマジックアワーなど、時間帯によってさまざまな色彩の美しい景色が広がります。楽しんで撮影にチャレンジしてみてください。